04/04/11
スイングアームをZXR400のKIS-ARMに交換しました。

ノーマル+補強のスイングアームに不満があったわけではないのですが
しげさんやシバケンさんのZZR流用に感化され
負けてはいられない(?)とのことで換装を決意しました(笑)

ZZR流用はお二人がすでにされているので何か違う物を
ということであまり例を見ないまたFフォークがZXR400なので
そのZXRのKIS-ARMにすることにしました。

スイングアームをニンジャに流用するに当たって
最大の鬼門はZXRのA型をH型にするということです。
以前ニンジャ2台体制という時期があってそのニンジャに
KIS-ARMが装着されていました。
その時撮った写真を手がかりにいろいろ資料集めをしました。
各寸法(単位mm) ニンジャ ZXR400 考察
ピボット⇔アクスルシャフト間
(チェーン引きセンターにて)
530 530 ホイルベースはほぼ同じ
ピボット外寸 270 230 ニンジャの方が幅が広い
ピボット⇔タイロッドピボット 170 157 ZXRの方が近い
ということは?
タイロッド長 153 155 ZXRの方が長い
という事は?
アクスル内寸 241 255 ZXRの方が広い
アクスルシャフト径 17 20 ZXRの方が太い
ピボットシャフト径 16 20(多分) ZXRの方が太い
寸法を取るに当たってニンジャのスイングアームと
ZXRのスイングアームを購入して見ました。
ホイルベースですが表を見ての通りほぼ同寸法です。

KIS-ARMは太いので短く見えますが実は同じなのです。

実際に数値に起こすと何をすべきかが見えてきます。

1)ピボット部がZXRの方が狭いのでニンジャのフレームに入る
2)ピボット、タイロッド間が短く、タイロッド長はZXRの方が長い
 ということは車高が下がる方へ変化することを意味します。
 現在ちょっと高すぎの感もあるのでまあいいでしょう
3)アクスル内寸も広いということはニンジャのホイルが無加工で
 入ります。その分幅の広いカラーの作成が必要。
4)アクスルシャフト径も太くなるのでベアリングの打ち換えが必要
 ただダイマグは元々内径25mmのベアリングが入っていて
 それを段付きカラーで17mmに落としているのでこれまた
 外径25 内径20のカラーを作成すればOK
5)ピボットシャフトに関してもZXRのディスタンスカラー内に
 ニンジャシャフトが入るカラーを作成して挿入

が必要になるようです。
ダイマグを採寸のために外してしまうと
移動に困るので18インチの純正を仮付け。
部屋にスイングアームとホイルを持ち込んで採寸開始
カラーもプーラーで引き抜いて
ノギスで採寸します。
時間はたっぷりあるので
何度でも納得いくまで計測します。

数値はメモ書きでもいいから
紙に転記しておきます。
ついでに重量も計測します
ニンジャ 6.6kg
ZXR 3.0kg
ただしこれにはタイロッドが付いていないので
タイロッドを付けると約3.8kgくらいになります。

ざっと3kgの軽量化になります。

ばね下の3kgの軽量化はなかなか出来るものじゃありません
右上のZXRのスイングアームの画像ですが
すでにピボット部をニンジャ内寸にあわせて
切断加工されています。


今回スイングアームの加工(カット)と
カラーの作成について自分では出来ないので
マル秘加工工場にお願いしました。
スイングアームが加工から戻ってきたので
バフ掛けをします。
その前に剥離材で塗装を落とします。

剥離材の説明書きにペーパーで表面を
荒らした方が良いと書いてあったので
ざくっとペーパがけをします。
剥離材はどろっとした液体です。
これを刷毛で塗りたくって
しばらくすると塗装が浮いてきます。
そしたらスクレーパーで削り取ります。
毎度おなじみのダイソーグッズ達(笑)

スクレーパーはスイングアームに
傷を付けまくるので失敗・゜・(ノД`)・゜・
手袋も薄すぎて破れて手に剥離剤が付いて
指紋まで剥離されてしまい^^;
メッチャ手が荒れました(>_<)

結局台所で使っているステンレスウールが
一番具合が良かったです。
剥離完了!
約3時間かかりました。

これでもしっとり仕上げっぽくて
かなり満足していたのですが

オフセットサイザルを購入してしまっていたので
使わんともったいないということで
バフ掛けをします。
上半分がサイザルをさくっとかけたところ。
サイザルを全面にかけて
仕上げにMOTHERSを使うと
この通りピカピカ(^^)です。

ココまで約1時間鏡面まであっという間です。
せっかくホイルを外したのだから
ということでベアリングの交換もします。
スパイダーもきったないので
ガンメタに塗装しておきました。
シールがオレンジなのが新品のベアリングですね。
外したついでに
ピボットのベアリングも交換
カンカンと打ち込んで
オイルシールをはめます
これがピボット部のスペシャルカラー
ZXRのカラーをニンジャ幅にカットして
中にニンジャのシャフト径の差分のカラーを圧入
本来ココはつながっているので
こういう空間が出来て正解なのです。
が、カットしているので
カラーとピボット部に隙間が出来てしまっています。

この隙間には水道用のOリングを入れて
シールしておきました。
左のカラーと右のカラー
素人採寸ですが何とか隙間もないし
広すぎて入らないということもなく一安心です。
室内の作業はココまでで
次は車両への装着です。
つい最近ベアリングを交換したばかりなので
手順は覚えているし
各ナット、ボルトも固着もなく
スムーズに作業は進みました。

ジャッキアップする前に
緩められるボルト類は緩めておきます。

上げたあとで力かけると倒れる可能性があります。
ZXRのスイングアームを入れます。
軽いから片手で持って
片手でシャフトを入れるというワザも
簡単です。

加工も完璧でドンピシャとフレームにはまっています。
光り輝くスイングアーム☆
タイロッド、ユニトラック、ショックを結合します。
ZXRのタイロッドのユニトラック側は
ニンジャの幅と同寸なのでボルトオン。

タイロッドとショックの干渉も無いようです。
ホイルもはめて
後はステップとマフラーを付ければ
完成!!!!
各部の再確認をします。
スイングアームを交換したら
レーシングスタンドをかけるのが非常に大変になりました。
今までは補強のバーにひっかかっていたので
一人でなんなく上げれました。
V字フックの受けが溶接されているので
そこにスタンドフックを取り付けて
レーシングスタンドにV字受けをつけないといけませんね。
さて予想されていたこととはいえ
かなり車高が下がりました。
今までつま先立ちだったのがかかとチョイ浮きになりました。
多分3〜40mmくらい落ちたと思います。

しかし非常に乗りやすくなりました。
さすもよく動くし旋回もしやすくなりました。。

けどもうちょっと高い方がかっこいいと思うので
来週は車庫調を組みこみして見ます。
スイングアームのタレ角が全然違いますね
後車高に要因しますがサイドスタンドで
直立に近く立ってしまいました^^;
03/04/25
ちょと車高を上げました、
以前使っていた車庫調を再利用。

ZXRの上側の内寸とニンジャの内寸は
同じなのでほぼボルトオンですがその幅が
ZXRの方が広いのでワッシャーなり
カラーをいれて調節します。

タイロッド長で10mm短くすると
テールカウル端で35mmくらい上がります。
かっこいいけど


乗りづらいよ・゜・(ノД`)・゜・
さて車高を上げるとやはり
チェーンスライダーが削れます。


ZXR400とはいえ例外ではなく
約200キロくらいでご覧の通りです^^;
で、以前使っていたMCナイロン板を
再度利用してまた使いました。

エーモンステーをカットして
折り曲げて付けました。

見えないところだから仕上げが雑。
だけどまっいいか
と思ったら
ガ━━( ̄Σ ̄;)━━ン!

ステップを付けてみたら
よく見えるんだな、これが(笑)