02/11/18
さて何を企んでいたかというと、ステッピングタコメーターを
入手したので早速ニンジャに付けようと作業を始めました。

ステッピングモーター式のメーターというのは
ご存知のとおり
針のレスポンスがよくエンジンの回転の上昇
にちゃんと針が追従します。
純正のタコで空ふかしをするとエンジン音と
回転数が一致しない感じがします。
純正のボルトメーターも捨てがたいのですが
ハヤブサのキーをオンにした時のメーターの針が
動作確認の為くるっと回るのを見てから
いつかはつけてやると
思っていました。とそんな時よく行く中古パーツ屋さんで
ULTRAのタコメーターバイク用が新品未使用19800円で
売っていたのでこりゃいいぞと衝動買いしたのでした。

左のメーターがULTRAのステッピングモータータコです。
どんどんばらしてメーターASSYをニンジャから外して
さらにメーターケースを分解して行きます。

純正のタコは85パイ、ULTRAは80パイです。
ULTRAをケースごとニンジャのハウジングに入るか
試してみました。
こりゃ無理っぽい、、、^^;
まず、奥行きがULTRAのほうがある。
次にメーターリングの外径が大きく
そのままではどうやってもケース内には
収まりそうにありません。
一瞬メーターハウジングをぶった切ってつけようかな?
と頭をよぎりましたがそれは最後の手段と思い
もう少しULTRAのメーターを観察してみます。

実はメーター内部に気筒合わせの
ロータリースイッチがありまして
それをまわす為にメッキのボディと黒いリング部が
外れる構造になっていました。
気筒の確認をかねてボディを外してみます。
するとメーターだけになりました。
これなら入りそうです。
せっかくだから裏の画像も(笑)
上の方にローターリスイッチが見えます。
ディップスイッチは触りません。

ばらしたステッピングタコ本体をニンジャの
ハウジングに入れてみました。

大きさは問題ないようです。
7の横の穴(メーターの照明のバルブ用)のあたりが
接触していていい位置に収まりません。

ステッピングタコには照明内臓なのでここのバルブは
無くても関係ないのでドリルで連続穴を開けて
その穴をカッターでつなげて行く方法でカットしました。

今度はほとんどセンターにタコが収まりました。
う〜んかっこいい(^^)。

このまま上のケースをかぶせたら純正のタコより
外径が小さいのが関係していてガラスから隙間が
見えてしまいました。さすがにこれでは見栄えが悪いので
メーターを分解した時に付いていたゴムのリングを
タコの上においてみるとちょうど隙間をふさいでくれました。
後は上のカバーをつければおしまい、です。

と行きたいところですが動作確認をしなくてはいけません。
配線は比較的簡単でイグニッション、イルミ、アース
、常時12v タコ回転信号の5本と
コントロールユニットのカプラーだけです。

手元にサービスマニュアルと配線図があったので
各配線は特に迷いも無くつなぐことが出来ました。

はやる心を抑えてエンジン始動です。
キュキュキュ・ボボンとRXエンジンが目覚めます。
アクセルをあおると確かに針が動いています。
「????」なんか少し動きが悪いよ^^;。
確かに4000回転以下はスケールが小さいのですが
排気音からして6〜7000回転は回ってると思われるのに
どうも半分の回転数を示してる気がしてなりません。


おかしい、この音が3000回転な訳ない!。どうしよう何か確かめる方法はないのか?
とそんな時ふと目に入ったのはメーマルのタコメーターです。
配線は残っているので純正を再度つなげてツインタコメーター(笑)でテストです。

するとどうでしょう、やはりステッピングモーターの方は半分の回転です。
純正が8000回転(街中でふかすとうるさいね)で4000回転。

さて、なんでだろう?
気筒合わせのスイッチは4気筒なのを確認してるし、、、、。
電源が入ってタコはとりあえず作動して、イルミも点く、ということは
配線関係は(多分)合っているはず。

考えられるのは気筒合わせのスイッチしかないな、と結論。
問題は何気筒にするかです。

回転数が半分だから倍の8気筒にするか(失敗すると1/4の回転になるかも)
さらに半分の2気筒にするか?

とりあえず2気筒にあわせてみました。
再度配線を戻してエンジンスタート。

今度は回転数が一致してるようです。
ツインタコも同期しています。

やれやれ俺のニンジャはツインかい、、、と思いつつ
純正タコを外して元に組み立てていきます。

自分なりの結論なのですが
4気筒であってもコイルは2個ついていて
ひとつのコイルが2気筒づつを点火しています。
コイルから回転信号を取っていることを考えると
何気筒かが問題ではなくひとつのコイルが
何気筒担当しているか、が答えなのかな?と思います。

4輪なんかは一個のコイルで4気筒点火してるからね。
ステッピングモーターのレポートですが
さすがというかすごい!という感じです。

空ふかしでも10000RPMを表示します。
エンジンの回転と排気音、タコの針が
シンクロしてるのはとても気持ちいいです。

このメーターはイエローラインとレッドラインを自分で
設定できます。時計の上の箱が
そのコントロールボックスです。

あとその時の最高回転数も記憶していて一回だけ
呼び出すことが出来ます。(呼び出すとリセット)

ステッピングモーターならではの機能に始動時の針の動作確認があります。
このメーターはキーオン後10秒間エンジン回転信号が入らないと作動しないので
通常はあまり見る機会がなさそうです、、、。

ステッピングモータータコに換装をお考えの方に
Defiのメーターは2輪では動作しないとの回答をもらいました。
大森メーターでは2輪での確認をしてあり過去に取り付け例もあるそうです。

まぁ今回みたいに2輪専用であれば問題ないけど(あったけどね)。